由緒・ご祭神・年中祭事・調度品奉納
ご由緒
古くは白山宮と称し、相模三浦氏最後の当主である三浦義同(道寸)に仕えた三浦一族の武将、菊名左衛門重氏の守護神であったと伝わっています。
当初は菊名の山林中(現社殿より見える小高い丘付近)に鎮座していましたが、菊名左衛門重氏没後、三浦義同また三浦一族も滅び、以来久しく社頭も荒廃に任せていました。
江戸時代の貞享元年(1684年)に村民相議り、現在の地に社殿を造営し、菊名の氏神様として祀られました。
社殿は幾度も改築され、明治41年(1908年)に本殿の敷地を掘り下げ、幣殿を新造し、拝殿を増築しました。なお、石段並びに石垣も同時に新造されました。
現在の社殿は昭和45年(1970年)の造営のものとなります。
ご祭神 白山神社の神様について
伊邪那岐尊<いざなぎのみこと>
伊邪那美尊<いざなみのみこと>
白山神社がおまつりする神様は「伊邪那岐尊」、「伊邪那美尊」の二柱の神様です。
この二柱の大神は日本で初めて夫婦となられ、日本の国土や天照皇大神をはじめとする八百万の神々をお産みになられたことにより、「縁結び」「恋愛成就」「家内安全」「夫婦円満」「子授け」「子宝」「安産」などのご神徳がございます。
また、国土創生をなされたことにより、「開拓」「社運隆昌」「職場安全」「工事安全」「交通安全」「海上安全」などのご神徳、さらには、「五穀豊穣」「大漁満足」などの産業面、そして「厄除」「方位除」「心願成就」「合格祈願」などに祖神達の強いご神徳を戴くことができます。また、白山神社は「はくさん」が「歯苦散」を連想させることや、歯痛緩和を祈願して荒行に挑んだ修験者がいたこと、最後の女帝として知られる後桜町天皇が東京の白山神社の神箸と神塩を使うようになってから歯痛が治ったなど、多くの逸話が残っているため「歯痛平癒」のご神徳があるともされています。
共に祀られている神様について
天照皇大神<あまてらすおおかみ>
伊勢神宮でおまつりされている日本の総氏神様であり、太陽の神様とされています。ご神徳は「国家安寧」などです。
大山咋尊<おおやまくいのみこと>
山の神様として広く地主神として崇められており、ご神徳は「五穀豊穣」などです。
水歯別尊<みずはわけのみこと>
水の神様として古くより地元の住民に大切にされており、ご神徳は「歯の健康」「五穀豊穣」「子育て」「厄除」などです。
ご神徳
縁結び 恋愛成就 夫婦円満 子宝 安産 五穀豊穣 厄除 工事安全 交通安全
年中祭事
- 1月1日
- 歳旦祭
- 新年を祝い、国民の皆様と地域社会の安泰と繁栄を祈念いたします
- 3月23日
- 祈年祭
- 春にその年の五穀豊穣と産業の発展を祈念いたします
- 10月23日
- 例大祭
- ご祭神のご神徳を讃え、ご神恩に感謝し祈念いたします
- 12月1日
- 年祭
- 星祭とも言い、皆様の星回りをおまもりいただくよう祈念いたします
- 12月7日
- 新嘗祭
- 新穀を奉献し、収穫に感謝いたします
菊名の飴屋踊り
【神奈川県指定無形民俗文化財】
白山神社の例祭日である10月23日の夜に奉納されている民俗芸能です。
神社下の広場(現:菊名区民会館広場)に特設の舞台を作り、奉納芸能として演じられています。
あめや踊りは江戸時代末期ごろに飴売りが伝えたといわれており、台詞のある物語風の「段物」とリズム感のある踊りの「手踊り」で構成され、現在は七演目上演されています。
以前は菊名に住む若者(男性のみ)により継承されていましたが、現在は「菊名あめや踊り保存会」によって伝承され、地元の女性や子供たちが中心となり演じられています。
調度品奉納のお願い
白山神社ではご信仰篤き皆様からの神社調度品の奉納を承っております。
奉納品の種類につきましては神社までお問い合わせください。
奉納賜りました御品には御芳名を記させていただきます。